狩猟

狩猟できる鳥獣(動物)48種類|狩猟免許でも必須知識

狩猟をする際に必須な知識の1つが「狩猟できる鳥獣」を覚えることでして、狩猟の免許を受験する際にも出題範囲になっています。

そこで、この記事では主に狩猟することができる鳥獣48種類について紹介していきます。

中には似た動物もいるので詳しく見極めたい人は環境省が出している”狩猟鳥獣の見分け方”を見て覚えるようにしましょう。

この記事ではどんな鳥獣がいるのかな?と簡単に分かっていただければと思います。

記事監修:よっぴー(プロフィール詳細)
大日本猟友会所属・わな猟免許所持

2001年|香川県生まれ|何か特別な力を持っているわけでもない無難な人間|ポジティブ&行動力でカバー中。

狩猟できる鳥獣(動物)48種類

狩猟できる鳥獣は「鳥28種+獣20種」の合計48種類です。

ここでは、狩猟獣と狩猟鳥で分けて紹介しますので、ぜひご参考ください。

✔︎下記で紹介する種類別

狩猟獣(20種)

狩猟できる獣は下記の20種類です。

種類1,イノシシ

狩猟ができる獣1種類目は「イノシシ」です。

イノシシは狩猟をする上で1番王道の鳥獣と言っても良いぐらい有名ですので、知らない人はいないのではないでしょうか。

全国では約88万頭が生息していると言われており、田舎に住んでいる方でしたら遭遇したと言う人も少なからずいると思います。

種類2,ニホンジカ

狩猟ができる獣2種類目は「ニホンジカ」です。

ニホンジカは奈良公園に居る動物ですので、まさか狩猟しても良いのか?と疑問に思うと思いますが、奈良公園の鹿は“天然記念物”に指定されているのでダメ。

しかし、自然の山などにいる鹿に関しては王道の狩猟動物としてイノシシ同様年間多くの捕獲数を誇ります。

個体数は全国で約245万頭と言われており、近年では山林がハゲるとして狩猟をしなければと急がれている動物でもある。

種類3,キツネ

狩猟ができる獣3種類目は「キツネ」です。

キツネは種類によって飼育することができるほど人気な動物でありながらも、実は狩猟の対象となっている動物でもあります。

あまり人間にとっても身近な動物ではないのですが、とうもろこしや豆類を好むため農家の方も夏付近には対策をしている場所も。

特に厄介なのがキツネに住みつく寄生虫“エキノコックス”で人にも寄生すると言われているため、狩猟する際は注意しなければ危険です。

種類4,アライグマ

狩猟ができる獣4種類目は「アライグマ」です。

アライグマは顔の成り立ちから「かわいい・癒される」として一時期ペットとして人気を博していましたが、実は見た目では分からないほどの凶暴性を持ちます。

そのため飼いきれなくなった人が野生に放ち自然繁殖したと言われていて、近年では手先が器用なことから農家さんへの危害が多くなってきています。

ですので、どれだけ可愛い顔をしていても外来種の一種などの駆除しなければいけません。

種類5,タヌキ

狩猟ができる獣5種類目は「タヌキ」です。

タヌキは基本的に人里離れた山の中で生息する動物ですが、近年山に餌が無くなったのか都会の住宅地あたりでも目撃されています。

そんなタヌキは見た目で言うとかわいい部類に入るのでしょうが、なんせアライグマ同様凶暴性を持ち普通に人間にも攻撃をしてきます。

種類6,ハクビシン

狩猟ができる獣6種類目は「ハクビシン」です。

ハクビシンは名前も聞いたことがないよと言う人も居るぐらいマイナーな動物ではありますが、田舎では特に被害が多いとされている動物の1種になります。

特に田舎の建造物には隙間が多くあり天井裏などをねぐら(寝床)として使用しています。

完全に夜行性なので見かけることもほぼないですが、地味に被害が増えているので屋根裏でガサゴソ聞こえた場合はネズミorハクビシンを疑いましょう。

種類7,アナグマ

狩猟ができる獣7種類目は「アナグマ」です。

アナグマは名前の通り穴を掘って巣を作ったり餌を探したりする動物で、竹林を好み下手すれば至る所に穴ができる可能性があります。

こうなると山滑りが発生する恐れがあるのはもちろん、土の中の餌だけでなく人里まで降りてきて好きな食べ物「イチゴ・スイカ」を荒らしてしまいます。

実はそんなアナグマですが絶滅危惧種に指定されている場合もあるので、注意が必要です。

種類8,イタチ(オス)

狩猟ができる獣8種類目は「イタチ(オス)」です。

イタチは昔から確認ができた動物で田舎の人からすれば道端に轢かれていたり、走っているのを確認したりと人に近い動物でもあります。

そんなイタチを狩猟できるのはオス♂のみでメス♀はできないので、イタチ捕獲器などで捕獲したとしても判断しなければいけません。

種類9,チョウセンイタチ

狩猟ができる獣9種類目は「チョウセンイタチ」です。

チョウセンイタチはイタチ同様細長い体ですが、見た目の色がやや淡色+尻尾が長いのが特徴で、サイズも比較的大きめになります。

あとは基本的にイタチ同様の生態や捕まえる道具なども一緒なので、他は何もありません。

種類10,テン

狩猟ができる獣10種類目は「テン」です。

テンはイタチ同様の見た目をしていますが、唯一違う点が季節によって色が変化することでして、頭と体でもカラーが変わります。

<頭の変化>

夏:黒色
冬:白色

<体の変化>

夏:暗い黄色
冬:明るい黄色

他は、イタチ同様ですが全体のサイズがイタチよりも大きいと言うのがあります。

種類11,ミンク

狩猟ができる獣11種類目は「ミンク」です。

ミンクは近縁種であるイタチなどと比べるとサイズが圧倒的に大きく、体の色が黒色に近い感じの色になります。

フルネームがアメリカミンクと言うぐらいですので、特定外来種生物に指定されているため駆除しなければいけない動物の1種です。

種類12,タインワンリス

狩猟ができる獣12種類目は「タインワンリス」です。

タイワンリスは小型リスの一種で名前にもある通り台湾固有亜種の個体で、アジアには広範囲に広がっている動物になります。

=特定外来生物にも指定されていて名称にクリハラリスとして明記されています。

ニホンリスと比べるとひと回り大きな個体で全身が灰褐色+尻尾が太いのが特徴です。

種類13,シマリス

狩猟ができる獣13種類目は「シマリス」です。

シマリスは世界で分布している種類のリスで24~25ぐらいの種類がいると言われており、名前の通り体に縦シマがあります。

実は北海道に固有種のエゾシマリスなどもいますが、チョウセンシマリスが全国で分布してきており混ざるのを警戒して要注意外来種にしていされている。

種類14,ヒグマ

狩猟ができる獣14種類目は「ヒグマ」です。

ヒグマは日本に生息する一種のクマで日本には北海道に生息するエゾヒグマのみがいますが、種類的にはホッキョクグマと匹敵するサイズに成長します。

そのため、日本で存在する哺乳類の中では最大で何にも持っていない状態で遭遇してしまうと回避方法を知らなければ命が危ないです。

今までも事故に繋がった事例があるので狩猟するときはもちろん、普通に登山をする際にも厳重に注意する必要があります。

種類15,ツキノワグマ

狩猟ができる獣15種類目は「ツキノワグマ」です。

ツキノワグマは全身が真っ黒でヒグマに比べればサイズは比較的小さくなりますが、それでも人間が勝てるほど小さくありません。

生息地は北海道ではなく「本州・四国・九州」などに存在する熊で攻撃的ではないので、下手なことをしなければまだ大丈夫でしょう。

しかし、自然に生きる動物ですので、もしものことを考えて対策しなければいけないのは間違いありません。

種類16,ノイヌ

狩猟ができる獣16種類目は「ノイヌ」です。

ノイヌはペットしても人気の犬と同じですが、定義としては「人里を離れて山野で主に自ら餌を捕獲して生息している犬」になります。

そのため、判断としては非常に難しいのですが基本的に山で捕まった犬に関してはノイヌと判断して狩猟することがあります。

しかし、野良犬はある程度人間に依存していると言うことで、野生生物と判断しないため狩猟対象ではないと言う非常にややこしいです。

種類17,ノネコ

狩猟ができる獣17種類目は「ノネコ」です。

ノネコはノイヌ同様人間の手を離れ自然に自分の力で生息する猫のことで、狩猟対象。

これに関しては色々なところで物議をかもしており愛護団体さんなども声をあげ続けている問題の一つではあります。

確かに猫好きの人からすればただ飼い主が手放しただけで、生きていくために自然に行っているだけだから動物に罪はないとなってもおかしくはないでしょう。

種類18,ヌートリア

狩猟ができる獣18種類目は「ヌートリア」です。

ヌートリアはカピバラにそっくりの動物で第二次世界大戦時に持ち込まれたと言われ、原産が南アメリカの特定外来生物になります。

基本的には川辺に生息する動物で人間に直接な危害を与えることはないですが、農作物の被害や生態系に及ぼす影響は絶大です。

種類19,ユキウサギ

狩猟ができる獣19種類目は「ユキウサギ」です。

ユキウサギは北海道に生息する個体ですので、ほとんどの方が見かけることも聞くこともない動物だと思います。

そんなユキウサギは名前のイメージで言うと真っ白と言う感じですが、実は季節によって変色して「夏=茶色・冬=白色」になり天敵から身を守ることができます。

見た目的にはかわいいのでなぜ狩猟対象?と思うでしょうが、実は北海道の樹木が局地的に被害にあっておりハゲ山とは言いませんがそれに近い影響があります。

種類20,ノウサギ

狩猟ができる獣20種類目は「ノウサギ」です。

ノウサギは外来生物ではなく日本固有種にはなりますが、ユキウサギ同様森林の被害が多く鹿よりは全然マシですが、小さなことの積み重ねで凄いことになります。

そのため、一応狩猟対象となっていますがそこまで重点的な動物でないことも事実です。

狩猟鳥(28種)

狩猟できる鳥は下記28種です。

種類1,マガモ

狩猟ができる鳥1種類目は「マガモ」です。

種類2,ヒドリガモ

狩猟ができる鳥2種類目は「ヒドリガモ」です。

種類3,オナガガモ

狩猟ができる鳥3種類目は「オナガガモ」です。

種類4,カルガモ

狩猟ができる鳥4種類目は「カルガモ」です。

種類5,ヨシガモ

狩猟ができる鳥5種類目は「ヨシガモ」です。

種類6,コガモ

狩猟ができる鳥6種類目は「コガモ」です。

種類7,ハシビロガモ

狩猟ができる鳥7種類目は「ハシビロガモ」です。

種類8,バン

狩猟ができる鳥8種類目は「バン」です。

種類9,スズガモ

狩猟ができる鳥9種類目は「スズガモ」です。

種類10,クロガモ

狩猟ができる鳥10種類目は「クロガモ」です。

種類11,ホシハジロ

狩猟ができる鳥11種類目は「ホシハジロ」です。

種類12,キンクロハジロ

狩猟ができる鳥12種類目は「キンクロハジロ」です。

種類13,ゴイサギ

狩猟ができる鳥13種類目は「ゴイサギ」です。

種類14,タシギ

狩猟ができる鳥14種類目は「タシギ」です。

種類15,ヤマシギ

狩猟ができる鳥15種類目は「ヤマシギ」です。

種類16,ヤマドリ

狩猟ができる鳥16種類目は「ヤマドリ」です。

種類17,ヒヨドリ

狩猟ができる鳥17種類目は「ヒヨドリ」です。

種類18,ムクドリ

狩猟ができる鳥18種類目は「ムクドリ」です。

種類19,コジュケイ

狩猟ができる鳥19種類目は「コジュケイ」です。

種類20,キジ

狩猟ができる鳥20種類目は「キジ」です。

種類21,キジバト

狩猟ができる鳥21種類目は「キジバト」です。

種類22,ニュウナイスズメ

狩猟ができる鳥22種類目は「ニュウナイスズメ」です。

種類23,スズメ

狩猟ができる鳥23種類目は「スズメ」です。

種類24,エゾライチョウ

狩猟ができる鳥24種類目は「エゾライチョウ」です。

種類25,ハシボソガラス

狩猟ができる鳥25種類目は「ハシボソガラス」です。

種類26,ハシブトガラス

狩猟ができる鳥26種類目は「ハシブトガラス」です。

種類27,ミヤマガラス

狩猟ができる鳥27種類目は「ミヤマガラス」です。

種類28,カワウ

狩猟ができる鳥28種類目は「カワウ」です。

他にも特別な理由があれば狩猟可能な鳥獣も

主に狩猟できる鳥獣は上記の48種類ですが、他にも特別な理由があれば狩猟することができる鳥獣も存在しています。

簡単に紹介すると↓

ニホンザル:有害鳥獣駆除の許可が出ている方は地域によって制限がかかっている場合もあるが狩猟することができます。

など、普通の狩猟では捕獲することができない動物なども有害鳥獣の許可や地域によって増えすぎた動物などは特別に捕獲許可が出る場合も多々あります。

ですが、あくまで特別な場合なので、間違えずしっかりルールに沿って狩猟をしよう。

まとめ:狩猟できる鳥獣48種類について

本記事では「狩猟ができる鳥獣(動物)48種類|狩猟免許でも必須知識」についてお話してきました。

狩猟ができる動物は獣20種類+鳥28種類=48種類もの動物が対照になりますが、主に狩猟するのはこの中の3~5種程度だと思います。

なので、最低限「イノシシ・シカ・アライグマ」辺りを覚えておけば良いですが、それでは狩猟試験に受からないので、一応全て覚える必要があります。

特に、勘違いしやすい似た動物なども居て(例:イタチ(メス))などがありますので、注意が必要です。

さらにニホンザルなども特別な許可が出れば狩猟できる動物などもいるので、覚える際は勘違いしないようにご注意ください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。🙇‍♂️

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