イノシシは年々減少傾向にあるのですが、その分ハンターも減少している傾向ですので、今後はどうなるのかは不明です。
そんなイノシシですが「もし、捕獲できればいくらになるの？」と一頭あたりの値段が気に方も多くいるでしょう。
ですので、この記事では実際に聞いた話や実体験をもとにイノシシ一頭で得ることができる値段について紹介していきます。
今後、狩猟で生活をしていきたいと思っている方には参考になる記事の1つです。
記事監修：よっぴー
大日本猟友会所属・わな猟免許所持
2001年｜香川県生まれ｜何か特別な力を持っているわけでもない無難な人間｜ポジティブ＆行動力でカバー中。
イノシシはお金になるのか？
そもそも、イノシシはお金になるのか？と言うことですが結論＝お金になります。です。
と、言うのも昔には”マタギ”と呼ばれる狩猟のみで生活していた方がいるぐらいですので、お金に変えることはできるでしょう。
もちろん、その時代から考えると現代では生活するのはほぼ不可能ではあります。
ですが、お金に変えることができるのは事実なので、上手くすればイノシシだけで生活するぐらいのお金になり得ます。
イノシシをお金に変える方法4選
イノシシはお金になるのはなるのですが、結局どうやってお金に変えるの？と言うところが難しいところです。
ですので、ここでは「イノシシをお金に変える方法４つ」を紹介していきます。
方法1,有害鳥獣駆除報奨金
イノシシをお金に変える方法１つ目は「有害鳥獣駆除報奨金」です。
狩猟には通常の期間に行うボランティアなものと、年間通して狩猟を行う仕事の有害鳥獣駆除というものがあります。
この有害鳥獣は行政から委託された仕事のようなものですので、イノシシなどを駆除することで報奨金をいただくことができます。
イノシシなどの報奨金は地域によって違いますが、大抵5,000~15,000円程度です。
方法2,料亭などへの卸
イノシシをお金に変える方法２つ目は「料亭などへの卸」です。
イノシシは臭いイメージがあるのですが、実は”#イノシシ肉が臭いのは本当？”で紹介したように対策すれば全然匂いません。
ですので、しっかり料理に関する知識がありプロの料亭さんなどに卸すことができれば破棄せずに美味しく食べてもらうことが可能。
＋卸すことで駆除したハンターもお金を得ることができるのでWin-Winではありますが、なんせ信頼関係が必要な取引です。
方法3,ジビエ販売
イノシシをお金に変える方法３つ目は「ジビエ販売」です。
これは上記の”#方法2”で紹介したように料亭で卸すのを自分で捌いて自分で販売するという方法でお金を得る方法になります。
と、簡単に書きましたが非常にハードルが高いことで、そもそも捌く専用の施設を建てたり、定期的に保健所の方が見回りや書類の申請が必要です。
ですので、簡単にお金へ変えることができませんが、上手くいけば一攫千金ができるのはこの方法が1番近いでしょう。
方法4,骨格の販売
イノシシをお金に変える方法４つ目は「骨格の販売」です。
イノシシは上記で紹介したようにお肉の需要がバンバンある状況ではありますが、実は骨格にも一定数の需要が存在します。
これはメルカリやヤフオクなどでも販売されているので、興味がある方は調べてみると面白い発見ができるかもしれません。
この骨格は研究所や学校などから購入されることもありますが、個人の方が直接購入して家に装飾品として飾る場合もあります。
イノシシの一頭の値段について
イノシシは上記の4つを全てできるのであればかなりのお金にはなりますが、ほとんどの方ができて1つや2つでしょう。
ですので、方法1つずつ簡単な表で一頭あたりどれくらいの値段になるのか紹介します。
<一頭あたりの値段>
| 有害鳥獣駆除報奨金 | 5,000~15,000円 |
|---|---|
| 料亭などへの卸 | 3,000~5,000円(1kgあたり) |
| ジビエ販売 | 100,000~500,000円 |
| 骨格の販売 | 3,000~100,000円 |
※全て成熟した50kg以上が想定
と、なります。
この表から言うと上手くイノシシを販売することができるのであれば、一頭あたり50万近い値段が付く可能性があります。
もちろん、この価格は上手くできる方であればもっと高くなりますが、一頭が50万になれば上出来も上出来でしょう。
まとめ：イノシシの一頭の値段について
本記事では「イノシシの一頭の値段について｜報奨金＆販売価格などを解説」についてお話してきました。
イノシシは頭数が多いと言われていますが、事実減少傾向にあるのでいつまで継続できるか分かりませんが、一定の金額を得ることができます。
上記で提示した金額は一頭あたり50万円ぐらいになれば良いかな…ぐらいで、それ以上にもそれ以下にもなるでしょう。
ですので、狩猟で生活していこうと思っている方は、この金額を目安にしてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、狩猟に関する情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。
