狩猟は「ボランティアor仕事」がありほとんどの方は肉や農作物を守ためにボランティアで駆除をしていく人だと思います。
しかし、もう一つの”仕事”と言うのは行政から駆除をお願いされて引き受ける”有害鳥獣駆除”と言うものがあります。
これには誰でもなれるわけではなく「実績や猟友会などの組織的な力」も必要です。
ですので、この記事では有害鳥獣駆除とはなんぞや?と言うことについて具体的に紹介していきますので、ご参考ください。
記事監修:よっぴー
大日本猟友会所属・わな猟免許所持
2001年|香川県生まれ|何か特別な力を持っているわけでもない無難な人間|ポジティブ&行動力でカバー中。
有害鳥獣駆除とは何!?
そもそも、有害鳥獣駆除と言うものの結論=仕事として狩猟を行うことを指す言葉です。
主にボランティア感覚で活動している狩猟とは違い、報奨金が出たり捕獲した頭数などを報告する義務が発生します。
ですので、一段と狩猟に対して本格的なのが”有害鳥獣駆除”という認識でOKです。
狩猟と有害鳥獣駆除の違い
でも、一段と本格的と言っても普段の狩猟と有害鳥獣駆除は何が違うのか気になります。
なので、ここではどんな点が違うのかについて3つほどですが、紹介していきます。
違い1,報酬が発生する
狩猟と有害鳥獣駆除の違い1つ目は「報酬が発生する」です。
これは上記でも紹介してきた通り普通の狩猟はボランティアであり有害鳥獣駆除は仕事ですので、報酬が発生します。
詳細な報酬金額につきましては”#見出し3”で紹介しますので、そちらをご覧ください。
違い2,行政から仕事が貰える
狩猟と有害鳥獣駆除の違い2つ目は「行政から仕事が貰える」です。
普通の狩猟に関してましては常に狩猟をしているわけではなく一定期間しかしていないですが、有害鳥獣駆除をする方は長い間狩猟を行います。
ですので、知識や技術に関しては有害鳥獣駆除をしている人ですので、行政から仕事を任されるのは圧倒的に後者です。
例えば、人里にクマやイノシシが降りてきた時などで出動指示が出る場合があります。
違い3,狩猟できる期間が増える
狩猟と有害鳥獣駆除の違い3つ目は「狩猟できる期間が増える」です。
上記でも少し出ましたが、有害鳥獣駆除隊員は狩猟期間が長く地方によっては1年近く狩猟することができます。
普通の狩猟は11月15日~2月15日の3ヶ月間しかできないにも関わらず約1年間狩猟ができるので、長く活動したい方は圧倒的に有害鳥獣駆除がおすすめです。
有害鳥獣駆除の報償金について
冒頭でも言いましたが、狩猟はほとんどの方がボランティアで活動していて国からのお金を貰うことなく活動しています。
これに関してはボランティアなので、お金等は発生せず捕獲した動物のお肉や骨格などは全て自分のものとなり、実質それが報酬となっている現状です。
しかし、有害鳥獣駆除は国から委託されているお仕事ですので、お金が発生して1,000~3万円の報酬をいただけることがあります。
簡単にどれぐらいの報償金が貰えるのか表にしたので、ご参考ください。↓
<狩猟鳥獣別の捕獲報償金>
イノシシ | 0円~2万円 |
---|---|
シカ | 0円~3万円 |
アライグマ | 0円~5,000円 |
ハクビシン | 0円~3,000円 |
サル | 0円~2万円 |
※2021年7月現在の報奨金
と、なっております。
この報償金につきましては地域によってかなり値段差がありますので、詳しく知りたい方は「地元の名前+狩猟+報償金」と検索してみてください。
有害鳥獣駆除隊員になる方法の手順
もし、今後有害鳥獣駆除隊員になるのであればどのような道を進べきなのかと言うことについて明確にしりたいはずです。
ですので、ここではどのようにして有害鳥獣駆除隊員になれるのか方法の手順を具体的に5つのSTEPで紹介していきます。
手順1,狩猟免許の取得
有害鳥獣駆除隊員になる手順1は「狩猟免許の取得」です。
とりあえずどんな狩猟をするにも、まずは狩猟免許の取得から始まるので、とりあえず免許を取りに行くようにしてください。
手順2,猟友会に加入
有害鳥獣駆除隊員になる手順2は「猟友会に加入」です。
狩猟免許が取得できましたら次のSTEPは猟友会に加入するようにしましょう。
普通の狩猟をするのであれば、別に加入しなくても良いのですが、有害鳥獣駆除隊員になるのであれば猟友会には必須と言えます。
手順3,一定期間狩猟に取り組む
有害鳥獣駆除隊員になる手順3は「一定期間狩猟に取り組む」です。
有害鳥獣駆除隊員になるためには、猟友会などの組織に属する必要がありますが、+で実績がある方が良いとされます。
ですので、狩猟免許と取ってすぐというのではなく一旦時間はかかりますが経験を積むことを意識しましょう。
手順4,推薦書の申請
有害鳥獣駆除隊員になる手順4は「推薦書の申請」です。
ある程度猟友会に馴染めたり実績がついてくると、ここでようやく有害鳥獣駆除隊員になるための推薦書を申請します。
この申請書に関しては地方によっては違いますので、その点は役場もしくは所属している猟友会などに聞くようにしましょう。
手順5,有害鳥獣駆除隊員に加入
有害鳥獣駆除隊員になる手順5は「有害鳥獣駆除隊員に加入」です。
申請書に許可が出ると色々な手続きが必要にはなりますが、猟友会に所属しているとスムーズに手続きが完了します。
有害鳥獣駆除をするには資格は不要
有害鳥獣駆除隊員になるのは資格という資格は不要で、書類等は申請する必要がありますが新たに免許証などは貰えません。
ですので、一応資格は不要とはなりますが、行政の許可は必須ですので報奨金等が欲しいのあれば申請はするべきです。
狩猟免許や猟友会に入っておけばほぼ誰でもなれるようなものですので、そこまでかしこまる必要もないのかなと思います。
まとめ:有害鳥獣駆除について
本記事では「有害鳥獣駆除について完全解説|報奨金&資格の有無&手当を紹介」についてお話してきました。
有害鳥獣駆除は報酬を目当てで狩猟をしていこうと思っている方にとっては必須な条件ですので、なるべく早く加入すべきです。
と、言っても色々な手順を踏む必要があるので、焦らずにコツコツこなしましょう。
そうすることで確実に隊員に加入でき、しっかりと報酬も得られるので、人脈や実績を優先して積み重ねてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、狩猟に関する情報や豆知識情報などもありますので、ぜひそちらもご覧下さい。