ジビエは寄生虫や肝炎になる可能性があるため、食べる際は必ず火を通した上で食べるようにしましょう。
近年、注目されブーム化しつつある”ジビエ”ですが、ほとんどの方が明確な情報を知らずに食べたり語ったりします。
もちろん、ジビエさえ知っていていただければ良いのですが、そもそも知らないよ…という方も少なくありません。
ですので、この記事では現役の猟師がジビエとは?ということについて紹介します。
これからジビエに挑戦しようと思っている方へ参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
記事監修:よっぴー
大日本猟友会所属・わな猟免許所持
2001年|香川県生まれ|何か特別な力を持っているわけでもない無難な人間|ポジティブ&行動力でカバー中。
ジビエとは
そもそも、ジビエとは何か?と言うことですが、結論=野生動物のお肉ということです。
これでは非常に簡潔なので、もう少し詳しくいうと畜産ではない動物を狩猟で捕獲した個体のお肉のことを指す言葉になります。[フランス語]
昔は貴族しか食べれない高級食材ではありましたが、現在では探せばある程度簡単に手に入れることが可能です。
山などを走り回っている動物のお肉ですので、畜産のお肉とはまた違った味&食感を味わうことができ、命の感謝なども身近に実感することができます。
ジビエ肉の種類
ジビエは野生動物のお肉ではあるのですが、ほとんどの方がジビエ=イノシシやシカのお肉だと思われるのがほとんどです。
もちろん、この2種類もジビエではあるのですが、実はもっとジビエとして食べることができる動物がいます。↓
<ジビエ肉の種類>
- イノシシ肉
- シカ肉
- サル肉
- クマ肉
- アナグマ肉
- ウサギ肉
- キジ肉
- カモ肉
- カラス肉
- スズメ肉
の、10種類です。
もちろん、他にも食べることができる動物はいるのですが、主に食べられている種類は上記ぐらいだと言えます。
ジビエ料理の種類
ジビエ肉は上記の”#見出し2”で紹介しましたが、実際にどんなジビエ料理があるのか?というところまでは分かりません。
ですので、ここではジビエを使った料理にどんなものがあるのか紹介していきます。↓
<ジビエ肉の料理>
- 焼肉
- お鍋
- ロースト
- 生ハム
- 揚げ物&カツ
の、5種類です。
王道なのはこの中でもお鍋だったり焼肉だったりと、考えただけでもお腹が空いてくるような料理ばかりになります。
ぜひ、今後ジビエ料理を作るのであれば、上記のどれかを作ってみてください。
ジビエの購入方法
ジビエは市販のスーパーなどには置いておらず簡単に購入することができません。
主に、購入することができるのは「猟師直営店・道の駅・ネットショップ」の3つです。
<ジビエの購入方法>
- 猟師直営店
- 道の駅
- ネットショップ
もし、これ以外で人から購入したりするのは下手すれば違法行為になる場合があるので、ご注意ください。
安心安全にジビエを購入するのであれば上記3つから選ぶようにしましょう。
購入1,猟師直営店
ジビエの購入方法1つ目は「猟師直営店」です。
狩猟をしている猟師さんの中には自分で捕獲した動物を自分で捌いて、直営店として運営されている場合があります。
これはかなり新鮮なお肉を手に入れることができますし、個体の把握もできるので1番安心安全と言っても良いでしょう。
ただ、運営情報が明確ではないためそもそも猟師さんと仲良くなっていなければ、購入が難しいので、その点はご注意ください。
購入2,道の駅
ジビエの購入方法2つ目は「道の駅」です。
道の駅は基本地域に密着した商品を並べることが多く野菜や名物のお土産を置いていますが、その中にジビエがたまにあります。
特に、高知県などではジビエが有名で沢山の猟師さんや業者さんがいるので、道の駅には時期が合えばジビエが置いています。
ですので、もしジビエを身近で購入したいと思うのであれば、道の駅がおすすめです、
購入3,ネットショップ
ジビエの購入方法3つ目は「ネットショップ」です。
近年では、コロナの影響もありネットショップが注目されており色々なものが取引されていますが、実はジビエも存在します。
これに関しては、完全に主観で選ぶものですので、どれだけ信頼がおけるのかなどを参考にして判断する必要があるでしょう。
なので、その点不安だとは思いますが、安定して在庫があり比較的安価に購入可能です。
ジビエ料理を食べる時の注意点
ジビエ料理は普通に調理をすれば食べることはできますが、無意識では危険です。
と、いうのもやはりきちんと飼育された動物ではないので、寄生虫や肝炎の原因になりやすく色々な問題点があります。
それによってジビエを食べるときに注意しなければいけないことを下記で3つ紹介します。
注意点1,寄生虫
ジビエ料理を食べる時の注意点1つ目は「寄生虫」です。
ジビエは何度も言っている通り自然で生活している動物のお肉で、食べ物も安定しておらず不衛生の中で懸命に生きています。
そのため、寄生虫がいる餌を捕食したり、細菌や何かしらのウイルスがあるとこに飛び込んでいく可能性を持っています。
ですので、ジビエ料理を食べる時は必ず熱をよく通したり冷凍庫に入れて何にちか放置するなど色々対策を取りましょう。
注意点2,E型肝炎
ジビエ料理を食べる時の注意点2つ目は「E型肝炎」です。
肝炎にはA・B・C・E型などがあり、ジビエを食べて感染しやすいのはE型肝炎らしく年間に300~400人以上いるそう。
これに関しては厚生労働省なども注意喚起をしており、注意すべきですが火をしっかり通せばある程度は防げるとも言われています。
ですので、ジビエを食べる際は生や半生の状態ではなくしっかり火を通してください。
注意点3,下処理の管理
ジビエ料理を食べる時の注意点3つ目は「下処理の管理」です。
ジビエ料理は下処理で全て決まると言っても過言ではなく「味・感染症」などは料理を出すひとや作る人も関係しますが、下処理段階がかなり関係します。
ですので、きちんとどこの業者から仕入れたのか?や実績があるのか?などを確認して買うようにしましょう。
料亭などで出されるジビエは基本的にはしっかりした業者+下処理がきちんとされているので、安心して食べるなら料亭です。
ジビエの味がおいしいorまずい
ジビエはSNSや噂などでは「まずい」と言われていますが、結局どうなん?ということについての結論=おいしいです。
確かに、下処理や時期によっては”まずい”と思われる場合もありますが、きちんとした場所から購入すれば美味しく食べれます。
今までジビエを食べたことがない方はまず、何も意識せずに食べていただきたいですし、一度食べてまずいと思われた方はきちんとしたところのを食べてください。
そうすれば今までのイメージを払拭することができるますし、これからはジビエ=おいしいとなるはずです。

ジビエの旬は秋~初春
ジビエは食べようと思えば1年中食べることはできるのですが、ジビエを美味しく食べれる旬は「秋~初春」です。
これは脂が乗っているので美味しく食べることができる時期でして、晩春〜夏などであれば脂は無くなり、お肉は臭くなってしまいがちになります。
ですので、食べるのであれば秋~初春のものを狙って食べるようにしましょう。
まとめ:ジビエについて
本記事では「ジビエとは何!?|現役猟師が分かりやすく徹底解説」についてお話してきました。
ジビエは、近年注目されており当たり前のように食している「豚・牛・鶏」以外でも食べれるお肉として扱われています。
やはり飼育されたお肉ではないため個体によって全然お肉の味が変化しましいます。
ですので、販売側からすれば操作できないものでもあるのですが、またジビエはそこが魅力と言っても過言ではありません。
これまで食わず嫌いで食べてこなかった方や一度食べて嫌になった方も再度挑戦してジビエを好きになっていただければと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
他にも、狩猟やジビエの旬な情報をお届けしているので、ぜひそちらもご覧ください。