狩猟

罠猟について完全解説|種類や具体的な方法などを紹介

狩猟を今後行う上で”罠猟”って改めて何なの?と言うことが気になる方必見。

この記事では罠を使用した狩猟をZERO(0)から簡単にわかりやすく解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

主な使用道具や種類、捕獲するときの方法[手順]などを具体的に紹介しています。

記事監修:よっぴー
大日本猟友会所属・わな猟免許所持

2001年|香川県生まれ|何か特別な力を持っているわけでもない無難な人間|ポジティブ&行動力でカバー中。

罠猟とは何!?

そもそも、罠猟とは何?と言うことですが結論=罠を使用した狩猟ということです。

人間が動物を捕獲するために取る手段は「銃の使用+犬の使用+罠の使用」と言う3つ。

この中でも比較的手軽に行うことができる狩猟方法が罠を使用するもので、免許さえ持っておけば捕獲する罠だけで動物を捕獲することが可能。

なので、現在では10万人以上のハンターがこの罠猟を行なっている状態になります。

罠猟の種類について

罠猟と言っても1つの方法ではなく、色々な方法が存在しております。

ですので、ここでは罠猟で捕獲する方法を4つ+使用不可1つを簡単に紹介します。

✔︎下記で紹介する罠の種類

種類1,箱罠

罠猟の種類1つ目は「箱罠」です。

箱罠は狩猟をする上では王道の捕獲方法で、名前の通り箱型の罠を利用するのですが、他の罠に比べて捕獲難易度は上がります。

特に、狩猟では王道のわなではありますが、主に使用するものか?と言われればそうではありません。

なぜかと言うと「罠の重量+大きさ+価格」の問題でそこまで多用できない罠です。

種類2,囲い罠

罠猟の種類2つ目は「囲い罠」です。

囲い罠は上記の”#箱罠”の大きいバージョンと思っていただいて良いのですが、1つだけ違うのが屋根がないと言うところになります。

囲い罠はサイズが異常に大きいので、基本的には人里の平地にある畑周りに置く罠です。

この罠に動物が入ると下手すれば10匹単位になる場合もあり、基本的にはファミリーor仲間同士で複数捕獲することができます。

種類3,くくり罠

罠猟の種類3つ目は「くくり罠」です。

くくり罠は罠猟をする上では絶対に欠かせないと言っても過言ではなく、基本的に罠猟=くくり罠と思えば正解だと思います。

それぐらい王道で人気な理由が「持ち運び便利+価格が安い+手軽に購入可能」と言う点から主に使用されている罠になります。

ですので、初心者の方やお金が多くない方はまずくくり罠を使用するべきです。

種類4,箱おとし

罠猟の種類4つ目は「箱おとし」です。

箱おとしは罠猟をする上でもそこまで注目すべき罠ではないですが、一応法律で使用されているのが認められているものです。

しかし、これにも条件があり簡単に言うと、中に”サン”と言うつっかえ棒のようなものがあり動物が捕獲されても圧死しないようにされているものがOK。

と、言うのも仕組み的には穴の中にある餌が引っ張られると屋根が落ちてそのまま挟んだ状態で捕獲すると言うものになります。

種類5,トラバサミ

罠猟の種類5つ目は「トラバサミ」です。

現在の狩猟の考えでは動物保護の部分も存在しており、捕獲した動物をどれだけ苦しめないようにするかが考えられています。

ですので、昔のように捕獲=正解ではなく優しく捕獲=正解と言うようになっています。

その流れの中で昔は使用できたけど現在使用できないのが、この”トラバサミ”で人間が踏んでも骨折or切れるぐらいの威力があり超危険な道具です。

罠を利用した狩猟は人数増加傾向

狩猟人数は年々減ってきていると言われ高齢化が進む+若者の興味不足が発生して、これからも右肩下がりでしょう。

<狩猟別の人数割合表>

わな猟 10万人以上
網猟 7,500人
第一種銃猟 9万5,000人
第二種銃猟 2,000人

※おおよその人数になります。

全体で見ると狩猟人数は1975年時の50万人から比べると2020年は約20万人しか居ないのが現状になります。

昔は、銃猟だけで50万人以上が居て網猟+罠猟を合わせても1万人居ませんでした。

ですが、現在では人数の逆転現象が起こっていて、罠猟だけで全体の半分の割合を取るぐらいの人数になっています。

罠猟の人数が増えた理由

なぜ、昔は罠猟をする方が異常に少なかったのにもかかわらず現在では年々右肩上がりになっているのか気になると思います。

ですので、ここでは個人的に感じた罠猟の人数が増えた理由4つを紹介していきます。

理由1,専任の猟師が減った

罠猟の人数が年々増加している理由1は「専任の猟師が減った」です。

罠猟の良いところの1つが、銃猟と違って1日を費やす必要はなく罠を仕掛けて待っておけば掛かる可能性があります。

もちろん、頻繁な見回りは必要ですが銃猟ほど時間を必要とせず1日1~2時間ほどあれば罠の見回りは終わるでしょう。

なので、専任で猟師をする必要がなくサラリーマンをしながらも副業として狩猟ができる罠猟が手軽で人気になります。

理由2,銃の厳重化が増した

罠猟の人数が年々増加している理由2は「銃の厳重化が増した」です。

昔に比べると銃を所持するのが難しくなっており、狩猟で使うものでも「警察の許可・定期的な報告義務・鍵付きロッカー」など色々と難しくなっています。

ですので、そもそも銃免許を取るのが面倒臭い+1日費やす必要があるとなれば、銃猟よりも罠猟の方が魅了が出てきます。

特に、1番ネックなのがこんなにも銃を所持するまでに手間があるのにも関わらず、色々な面で費用が高くなる部分です。

これでは銃猟をする方は減り、罠猟をする方が増えるのは必然的と言っても良いでしょう。

理由3,事故の増加の影響

罠猟の人数が年々増加している理由3は「事故の増加の影響」です。

銃猟は近年でも誤射で人が亡くなったニュースもありますし、流れ弾が学校の敷地内に入っていたと言うようなものもあります。

こうなると、銃猟=危険と言う部分だけが大々的に切り取られ世間からのバッシング、法律の見直し、さらなる厳重化をせざる追えません。

ですので、これから狩猟を始めようと思っている方も安全と言うことではないが罠猟を選ぶ人が増えているのでは?と思います。

理由4,道具がかなり充実

罠猟の人数が年々増加している理由4は「道具がかなり充実」です。

一昔前に比べると狩猟する道具がどんどんと進んできており、現在ではドローンを利用した見回りやIOT技術での情報伝達など。

現代だからこそできるようなことが増えてきているため、罠猟がドンドン手軽に簡単にできるようになっています。

こうなると若者でも参入しやすい状態になるので、罠猟が増えるのも必然でしょう。

罠猟をする際に必要な道具

上記まででも罠猟は簡単だ!手軽だ!と言っていましたが、結局どんな道具があれば良いのか?と疑問に思うでしょう。

ですので、ここでは罠猟をするにあたって必要な道具を紹介していきます。

<罠猟で必要な道具>

  1. 使用するであろう罠
  2. 狩猟ナイフ
  3. 周辺に撒く餌
  4. 強めのロープ
  5. 名札&目印テープ

の、5つは最低でも必要です。

詳しくは”#狩猟に必要な服装&道具”で紹介していますので、そちらをご参照ください。

罠猟で狩猟をするまでの方法[手順]

罠猟をする上で必要な考え方や道具などついて解説しましたが、最も重要な罠猟で狩猟を始めるまでの流れを紹介します。

罠猟で狩猟をするまでの方法[手順]は以下のSTEPです。↓

<罠猟を始めるまでの流れ>

  1. 狩猟免許を取得
  2. 狩猟者登録
  3. 罠などの道具を購入
  4. 山や川に罠を仕掛ける
  5. 動物の捕獲

と、言う5つのSTEPで罠猟を始めることができます。

きちんとすれば意外と簡単に始めることができますので、今後罠猟をしてみようと思っている方はご参考ください。

罠猟の危険性はずば抜けて高い

罠猟は銃猟などと比べて超危険で、どれだけ屈強な人間であっても怒り狂って命がけで襲ってくる動物には勝てません。

と、言うのも銃猟は比較的距離をとった状態で動物を狙いますが、わな猟は30cm~2mの間で勝負することがザラにあります。

ですので、罠の故障や足を切ってまで突進してくると、下手すれば命を落としますし最低でも怪我は免れません。

よって、罠猟=超危険と言うのは認識の上で受験をするようにしましょう。

まとめ:罠猟の狩猟について

本記事では「罠を利用した狩猟について解説|種類や具体的な方法などを紹介」についてお話してきました。

罠を利用した狩猟は現在10万人がハンターとして登録して行なっていて、既にほとんどの捕獲鳥獣が罠猟での捕獲です。

これは時代の流れにもあっていて銃での猟は、若者が興味を持たない+持っても始めるハードルが高いと言うのもあります。

ですので、今後もドンドン右肩上がりで罠猟は増えますが、銃猟に関してはドンドンと減り最終的には違う猟になるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

他にも、狩猟の情報や豆知識記事などもありますので、ぜひそちらもご覧ください。